【広告の話】なぜネット広告だけが伸び続けるのか。
ニッポンの広告掲載料をまとめてみました。 | Find Job ! Startup
http://www.find-job.net/startup/advertising-fee
を見て書きたいこと。
今回は広告についての話をしたいと思う。
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【電通】2012年 日本の広告費媒体別広告費)
http://www.dentsu.co.jp/books/ad_cost/2012/media.html
単位は億円 2010年 2011年 2012年
総広告費 58,427 57,096 58,913
マスコミ四媒体広告費 27,749 27,016 27,796
インターネット広告費 7,747 8,062 8,680
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この数字は電通発表のもので
詳しくは上記のリンクから見てもらうとして
広告費が伸びてるのはネット広告のみで
あとは横ばいか下落傾向にある。
これはなぜか。
ネット広告はどれだけ表示されたか、
どれだけクリックされたか、
そしてどれだけの商品が売れたか
といった数字が確実に確認できる
つまり
費用対効果が確実に出るということだ。
これは広告としては画期的であるとともに
実際に広告としての影響力を与えた数字に対して
広告料が支払われるという当たり前であるともいえる事が
唯一できるメディアがネット広告なのだから伸びないわけがない。
それまでの広告といえば
お店に直接付けられている目印用の看板を除けば
発行部数や交通量、視聴率調査などで
どれだけの人が“見る可能性”があるかだけで
広告の価値を決めていた。
これでは実際に見てくれたのかまではわからない。
正しく“マス”コミュニケーションによる広告だ。
マスコミュニケーション - Google 検索
これがネット広告だとどうだろうか?
今までに検索したワードや入力した文言から
あなたは妊婦だからたまひよの広告を表示しますだとか
あなたはハゲですからカツラ、植毛の広告を表示しますだとか
あなたは包茎ですから美容外科の広告を表示しますといった事を
ダイレクトに個人に向けて表示することが出来る。
もちろんマスに向けて誰彼構わずマスコミ経由で
広告を出すこともできるが、
多くの人に一度に大量にみてもらう目的のマスコミは
往々にして高く料金を設定していて、
その上、そのようなニッチな広告では大半の人には必要のない情報だ。
つまり、広告費の大半を無駄にしていることになる。
結果どうだろうか。
新聞のメイン読者は70歳以上だから
精力剤や健康食品の広告が並ぶのは
もはやそのような広告しか採算性が取れないからだ。
その上、押し紙といわれる新聞配達店への強制的な納入による
発行部数の水増しなどがあるといわれている。
新聞業界のタブー!? 「押し紙」ってなに? | ニコニコニュース
http://news.nicovideo.jp/watch/nw67460
第220回押し紙裁判の多くはなぜ敗訴するのか?
http://www3.ocn.ne.jp/~siratuka/newpage19-220.html
よって新聞広告はネット広告に金額で抜かれる結果となっている。
ネット広告自体がまだ飽和してないからいうのもあるが、
長い不況の中で
広告費という直接利益に結びつかず
切れば確実に利益として見込めるものを
企業が見逃すわけがない。
実際に昔から広告を打っていた
老舗企業によるテレビCMを見なくなったのは
その流れであることは明確だろう。
それでもテレビを長時間見る視聴者には
退職して時間を持て余している高齢者や
家に長時間滞在する主婦が存在するので
そこに向けた広告やテレビ通販は今後とも存在し続けるだろう。
特にテレビ通販はどれだけの数が売れたということが
明確に数字として出るので費用対効果がわかりやすい。
(実際に衛星放送向けの広告料は電通発表分を見ても増加傾向にある。)
はてなブックマーク - ニッポンの広告掲載料をまとめてみました。 | Find Job ! Startup
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.find-job.net/startup/advertising-fee
こちらのコメントで高いという発言があるが
それには理由がある。
それは現物の広告というのは不動産業みたいなものだからである。
広告代理店がオーロラビジョンや壁面看板などを
数年契約で借り上げて広告を載せるので
広告が入ってない期間であっても
借りてる場所代は払わなければいけない。
当然、その期間の費用は他の期間で埋め合わせしなければ
いけないから金額が高いのだ。
なぜそうするかというと同じ物件は存在しないからで
物件を押さえてないと競合他社に場所を押さえられて
広告を載せられないからである。
逆にラッピングバスの料金が安いな、とおもった人がいるだろう。
それは不動産という固定費が発生していないからで
相対的に安く見えるからだ。
あなたがもし広告を載せたいのであれば
誰に向けて伝えたいのかを考えて上で
広告を出すメディアを選んでみてはいかがだろうか。
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貧乏人はリサイクルショップで買い物をすべきではない。
http://bobcoffee.hatenadiary.com/entry/Recycle-shop