なぜ、不祥事の対応は500円なのか。-エディオンからクオカードが届きました。
2014年12月28日に2ちゃんねるのニュース速報板を見ていた所
タイガーの電気ポットとく子さんが780円で売られてるとのスレを発見した。
【乞食速報】 ジャーポットが税込み780円!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! - デスクトップ2ch
http://desktop2ch.tv/news/1419773599/
魔法瓶構造で保温電気代を半分にできるとの事だったので
この値段ならいいかなと買ってみたわけですが
その後、値段の付け間違えとのメールであり、
お客様にはお手数をお掛けしたので
クオカード(コンビニや本屋等で使えるプリペイドカード)
が500円分送りますという事が書かれていた。
値付間違いの時はキャンセルできるという規約があるにも関わらずである。
エディオンから送られてきたクオカード
今回に関しては只々平謝りで規約をに従ってキャンセルさせていただきます。
というような内容であれば問題なかったはずで
実際にネットショップの多くでは丸紅PC騒動後規約面で対応が強化されて
謝罪文と規約に沿ってキャンセルとさせていただくというメールが来るだけである。
参考
丸紅ダイレクト、VALUESTAR Fの価格設定事故
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2003/1105/marubeni.htm
過去に他社でギフト券発送された事例
【セキュリティ ニュース】ベスト電器、価格誤表記で金券送付:Security NEXT
http://www.security-next.com/002046
エディオンの件でいえば
自社サイト ヤフーショッピング 楽天
で販売を行っていてサイトごとに購入した人に
500円のクオカードが送られたということになると
3サイト同時購入で1500円のクオカードが送られたことになる。
注文が全部で200件あったとして10万円と送料と人件費を含めると
軽く20万円近くは掛かっているだろう。
ではなぜ、今回はクオカードが送られてきたのだろうか。
それは実店舗へのクレームを避けるということが
第一の目標として行われている可能性が高い。
エディオン本社がある堂島グランドビル
エディオンは家電量販店の複合企業体という歴史があり
デオデオ エイデンを中心に
などが参画してできたブランドなので
他の家電量販店より実店舗への影響を重く受け止めた結果ではないかとも思われる。
エディオン - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%B3
妥当または均衡のとれた誠意ある対応というのは
アクリフーズの農薬混入事件でのメーカーに直接送ると商品回収時に
1商品あたり500円のクオカードが配られた件だろうか。
この件に関してもそんな金額が出せるなら
従業員の待遇をよく出来なかったのかと思う消費者もいるだろう。
(リコール保険に入ってたから痛くないということかもしれない。)
一方、500円では安すぎんじゃないかというのはベネッセの件である。
微妙なバランス:ベネッセおわび なぜ「500円」なのか? (1/2) - Business Media 誠
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1409/16/news039.html
ベネッセの場合、子供の個人情報という将来に渡って
ダイレクトメールや勧誘という不利益を受ける可能性があり
被害にあった子供の親の目線で考えれば納得できるものではない。
しかし、なぜ500円なのか。
これはギフト券の最小額面が500円分であることや
発送時に現金を送ると現金書留にする必要がありコストが増すこと、
ギフト券を受け取ったことによって賠償に同意したと受け取れるという理由付けや
相手が言い出す前に金銭的に謝罪し
心理的に裁判などの行動に起こさせにくいようにするという
クレーム対策の部分が多く含まれていることだと推測できる。
いずれにせよ効果的であるという以前の問題として
心からの謝罪から必要があるというのが日本的な話といった所だろうか。