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Project Araに思う、いつか来た道 そして期待

Googleのパーツ組み換えスマホ「Ara」がついにリリース決定 - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20150115-project-ara-puerto-rico/

に思うこと。

 

 

ベースを用意してそれに機能を載っけていくという

Project Araは確かに画期的だ。

 

しかし、カメラなどの機能を後から付け加える事や

通信機能のモジュール化は以前から行われていることで

決して珍しいものでもない。

 

SDカードによるハードウェア拡張

SDIO - SD Association

https://www.sdcard.org/jp/developers/overview/sdio/

SDメモリーカード - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/SD%E3%83%A1%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89#SDIO

 

PHSの通信機能のモジュール化

W-SIM - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/W-SIM

イエデンワ2 WX05A|その他の製品|Y!mobile(ワイモバイル)
http://www.ymobile.jp/lineup/wx/05a/

 

Springboardモジュールによる拡張

Handspring - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Handspring#.E4.B8.BB.E3.81.AASpringboard.E3.83.A2.E3.82.B8.E3.83.A5.E3.83.BC.E3.83.AB.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7

 

では何が画期的なのかというと

今やCPUに機器の接続に関わるバックボーンが

ぶら下がってる状態にあるにも関わらず、

CPU自体も交換が可能になるといういうことだ。

 

-ワンチップ化によりCPUにチップセットの機能が取り込まれている

チップセット - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88

System-on-a-chip - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/System-on-a-chip

 

これはよほどバックボーンとなるベースに接続される

機器間が高速でないと実現不可能な話で

UniProという接続方式が使われるようだ。

 

UniProとは - はてなキーワード
http://d.hatena.ne.jp/keyword/UniPro

>1秒あたり数GBの高速データ通信

と書かれているが

 

Cortex-A15が12.8GB/sのメモリ帯域を

要求することを考えると

明らかに不足していることから

CPUとメモリは1モジュールに統合される形で

扱われるものと思われる。

 

仮にCPUとメモリを別々に搭載されるとしたら

それは現時点でも性能が発揮できない代物になる可能性が高い。

 

自由にパーツを組み合わせ好みのスマホにカスタマイズ可能なMotorola発「Project Ara」の問題点とは? - GIGAZINE

http://gigazine.net/news/20131031-project-ara/

グーグルの「組み立てスマホ」LSI 東芝、15年量産へ  :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK22033_S4A520C1000000/

 

 

ProjectARAの最大のメリットは出来上がったARAそのものではなく、

ProjectARAを実現するために必要なドライバーの整備であるといえるだろう。

 

現状ではAndroidワンセグ機能は取り込まれていないが

それがなぜ使えるのかといえば各メーカーが独自に実装しているからで

そのことがAndroidのバージョンアップを阻害している要因でもある。

 

元にワンセグに対応していない海外機種は

Androidの新バージョンが出る度に素早く対応している

 

これはメーカー独自のハードを実装していないからできる事で

独自に拡張していた日本のメーカーのスマホは切り捨てられる事になったようだ。

 

今後、Project Araでワンセグやその他の独自で拡張してきたハードを

Googleが標準機器としてドライバーが提供、

またはハードを作ってるがAra向けにドライバーを提供する流れになれば

Windowsのようにハードにおいても自由な市場が出来上がり

今回のような悲劇は二度と起きないだろう。

 

Google、古いAndroidのサポート終了か 9億台で脆弱性放置の恐れ - ITmedia ニュース

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/13/news113.html

GoogleAndroid 4.3以下のサポート終了を発表、その影響は - ライブドアニュース
http://news.livedoor.com/article/detail/9674019/

 

Project Araで開発された技術はスマートフォンだけではなく

組み込みでも使われるようなので組み込み製品の高機能化にも繋がることだろう。

 

Project Ara 東京
https://www.facebook.com/projectaratokyo

 

今後はProject Ara による成果物が華々しいものになるか

それとも同じようなプロジェクトのように広まらないか

これからも楽しく見守っていきたい。

 

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なぜどの企業もWintelの壁が崩せなかったか。をApple iPhone/iPadに見る。
http://bobcoffee.0012.org/entry/2013/10/17/123843