今週のお題「さむい」
さむいといえば
ガキの使いやあらへんで!(NTV系)で10年近く前に
仙台は糞寒いと松本人志さんが言っていたことを思い出す。
確かに冬は寒いがドカ雪が降らないかぎり雪自体は根雪にならず
どちらかというと雪よりも路面凍結による歩行者なら転倒、
自動車ならスリップに気をつけなければならない都市であるということは
あまり知られていないのではなかろうか。
過去の統計では雪の最大積雪深は
北関東の県庁所在地や八王子程度で東北だから雪が降るということでもない。
雪に変わるためで仙台平野までは流れ込まない事が多いためだ。
北側も国内有数の山岳地帯が続く岩手県があるので
宮城県内に来る雪はそれらを超えてこないとたどり着かない
県北の山沿いで山を超えて大雪になることはあるが
現在の仙台市のエリアまで大雪が入り込むということは
年に2~3度程度でどんなに降ってもせいぜい20~30cm程度になるケースが多い。
しかし雪は降らずとも冷気は来る。
当然さむいので県外から来られる方は冒頭で書いた通りの反応となる。
仙台平野といえば仙台は平地が多いと思いがちだと思うがそうでもない。
歩いて負担の少ない平地はどちらかというと
名取を中心とした仙南地域と大崎平野に集中しているためだ。
仙台城が山城であったことを知っている人はわかると思うが
現在の仙台市の区分では八木山や竜ノ口渓谷が横たわる形であり
南部と仙台市中心部を遮る形で存在している。
北にある旧泉市である泉区も坂が多いことで有名で
徒歩ではとても住み良い街とは言えない。
その高低差を解消するために導入されたと個人的に思っているのが
仙台市地下鉄で絶賛赤字を垂れ流している状態にある。
今年度中の開通を目指している地下鉄東西線は
東北大学がある八木山から
東日本大震災で津波被害のあった沿岸の荒井を地区を結ぶ事になる。
この東西線の採算性という意味での勝機ほぼないと見ていいだろう。
昔は平野は水田のためにあるといっても過言ではない状態で
当然、住宅開発は山を中心に行われていたので
高齢化社会の今、非常に住みにくい住宅地や団地が
そこかしこに点在する形となっている。
もちろん昔は地盤強化や治水対策が進んでいなかったから
このような形になっていると理解しているが
今の技術で今後の都市計画を考えた場合に
農政優先による土地利用と住民生活の犠牲の上で成り立ってる状態は時代に合わず
日本全体で改善されるべき話で米作は雪の多い日本海側に集中させて
雪の少ない住みやすい平地は都市を作ることに
集中させた方が良いのではないかとさえ思えてくる。