看板落下を劇的に減らす方法は10年または15年で交換すること。
看板が頭上から落ちてくる - NHK クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3630_all.html
の話。
この放送を見ていたので
看板屋さんに実際の所どうよ?
と聞いてみたのですが
10年で撤去→新設
または
10年を過ぎた後は打音検査を行うようにすれば
看板の落下事故はほぼ無くなるというのです。
これは鉄枠トタン製の看板は10年を過ぎると
水の溜まりやすい底の所にサビが発生すること
15年になるとトタン製の底に穴が出来る事もあり、
全体が落ちることはなくても
トタンの破片が落ちる事は十分に起こりうるからだそうです。
また高さ4メートルほどの地面に埋め込むタイプのポール看板の場合
20年程度で支柱の根本が錆びて折れそうな状態になってから撤去の依頼が来る
これも15年ぐらいが限度だろうとの話でした。
鉄やアルミなどの素材の違いによって耐久性はかなり違うみたいで
取り付ける壁の状態が問題になるケースを除けば
鉄であれば10年
軽量で腐食の少ないアルミ+ステンレスであれば
本体は15年~20年程度は安全に使える範囲だということで
札幌かに本家の鉄製の看板が
目視検査で30年以上という年数が
如何に異常な状態かという事がわかります。
推奨する年数としては
木枠看板 10年
鉄枠トタン看板 10年+10年後からの毎年の開封打音検査で最大5年延長
(塩害が発生する地域は延長を認めない)
アルミ電照壁面看板
15年+15年後からの毎年の開封打音検査で最大5年延長
(壁面の状態も関係してくる為)
アルミ電照突き出し看板 10年+10年後からの毎年の開封打音検査で最大5年延長
(壁面タイプより年数が短いのは取付金具が殆どが鉄製の為、状態によっては十年程度で金具の交換が必要だという話でした。)
突き出し看板とはよく見かけるぶら下がってるタイプの看板の名称だそうで
話を聞いた方に目視検査で大丈夫なの?と聞いた所
外見でどれくらい劣化が進んでるかどうかなんて分かるわけがない、
風でグラグラいうような状態なら誰でもキケンだって分かるでしょ?
遠くからの目視検査では今にも落ちる状態のものしかわかりませんよ。
とのこと。
看板は取り付けた後に検査しないものが多い
中の蛍光灯が切れても交換しない店が結構ある。
取り付けを行う看板屋さんもお店側が
検査にお金を出さない以上動けないよという話を聞いて
結局、この看板落下の問題は
今まで問題が起きなかったから
もしくは無視してきた上で成り立ってきた安全神話の考え方が
日本社会に全体としてあり、その一部が見えてきただけなのかなと感じました。