キャリアの白ロムとSIMフリー機の違い
-キャリアの白ロムとSIMフリー機の違いについて。
この場合のキャリアとは通信事業者のことで
キャリアの白ロム(SIMロック機)とは
主にDoCoMo au ソフトバンクモバイルといった
大手通信事業者に紐付けされた端末で端末代金の支払が終わっている、
もしくは支払いが滞り無く行われ問題が発生してない端末のことを指します。
支払いが滞った場合や盗難されたものなど
残債があり強制的に通信停止にあった端末については
赤ロムと言われています。
SIMフリー機について
キャリア=通信事業者に紐付けされてない端末のことです。
自由にキャリアを選べる代わりに端末代を利用者が直接払うことになります。
(ちゃんとした性能のものについては3万円程度からです)
逆に言えば
キャリアの白ロムの場合は通信費用に端末代が含まれている為、
端末代は販売直後のものを除けばタダ近い代金で手に入ります。
(つまり端末代が通信代金に含まれているということですね。)
-キャリアの白ロムとSIMフリー機の機能面での違いについて
格安SIM自体は
ドコモの端末ならドコモ回線のMVNOSIM
を利用すれば
SIMフリー機と同じく通信することが出来ます。
しかしドコモの端末に関しては一部の端末を除いて
APNというネット接続の設定がドコモに固定されているため
MVNOSIM(通称:格安シム)を刺した場合に
テザリング(スマホを介してパソコンなどの他の端末をネットに繋げる機能)
ができない状況になります。
つまり
ドコモのスマホにMVNOSIM(格安SIM)を刺した場合
刺したスマホでしか通信できないということです。
MVNOの格安SIMでもテザリングはできる? - モバレコ
https://mobareco.jp/sim/guide/2242/
ドコモ端末+ドコモ回線=テザリングできる、でも通信代が高い
ドコモ端末+ドコモ回線MVNO=テザリング出来ない、でも通信代が安い
SIMフリー端末+ドコモ回線MVNO=テザリングも出来て通信代が安い
MVNOとは大手キャリアから回線を借りて利用者に又貸しすることです。
仮想移動体通信事業者 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%AE%E6%83%B3%E7%A7%BB%E5%8B%95%E4%BD%93%E9%80%9A%E4%BF%A1%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E8%80%85
逆にいえばテザリングしないなら
ドコモ端末+ドコモ回線MVNO=テザリング出来ない、でも通信代が安い
という状況になるので非常に安くスマホを利用できることになります。
もう一つ違うのは周波数帯の対応の違いです。
無線には周波数帯が割り振られて他のキャリアとカブらないようにされています。
カブると混線状態になるためです。
これをキャリアの白ロムとSIMフリー機の違いで考えると
キャリアの白ロムはそのキャリアに向けて対応しているので
そのキャリアで使用されている周波数帯にほぼ全て対応しています。
キャリアの白ロム+キャリアの周波数帯は
つまり繋がりやすい、速度も出やすい、安定感もあるということですね。
逆にSIMフリー機はキャリアを決めていないものとなりますので
キャリアの周波数に部分的に非対応な場合があります。
グローバルモデルという世界に向けて出されたSIMフリー機だと起きやすいことです。
ですのでSIMフリー機を購入前には
実際に使うキャリアの周波数帯に対応しているか確認してから
購入する必要があります。
最後に
キャリアの白ロムは日本国内のキャリア(ドコモやauなど)であれば
日本の無線利用(周波数割り当て)に沿って作られているので
技適マークという日本の制度にあった機器として使用を認められていますが
SIMフリー機のグローバルモデルは
技適マークを得るための審査をされていない物がほとんどなので
海外で使われている物をそのまま持ってきて利用することは違法行為になります。
SIMフリー機を利用する場合は並行輸入されたものではなく、
メーカーから国内販売されたものを選ぶ必要があるのです。
技適マーク - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%80%E9%81%A9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF
総務省 電波利用ホームページ | 電波の利用ルール
http://www.tele.soumu.go.jp/j/adm/monitoring/summary/qa/
続きは次回更新の
格安SIMとキャリア契約のどちらがいいのか
に書きたいと思います。