「普通の女と結婚したい」の「普通」が普通ではない件について。
普通の女と結婚したい
http://anond.hatelabo.jp/20150608235529
片親じゃなくて、親と仲が特別悪くなくて、大学を出ていて、おかしな経済感覚を持ってなくて、おかしな恋愛をしてきてなくて、簡単な料理と当たり前の掃除洗濯ができる女
高望みかのようにフルボッコにされるから不思議だ
まずそれぞれの要素を書き出してみましょう。
1 片親ではない。
2 親との仲が悪くない。
3 大学を卒業している。
4 おかしな経済感覚ではない。
5 おかしな恋愛をしていない。
6 簡単な料理が出来る。
7 当たり前の掃除と洗濯ができる。
それぞれの要素と割合について
1)片親ではない。
片親世帯の全世帯に対する割合は1.63%
父子・母子家庭数 [ 2010年第一位 沖縄県 ]|新・都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]
http://todo-ran.com/t/kiji/11954
全国の父子・母子世帯数は844,661世帯で100世帯あたり1.63世帯。最も多いのは沖縄県で3.06世帯。2位は宮崎県で、以下、青森県、北海道、高知県と続いている。一方、父子・母子世帯が最も少ないのは東京都で100世帯あたり1.03世帯。千葉県、神奈川県など首都圏で父子・母子世帯が少ない。
いろいろな方からご指摘がありましたので訂正します。
なるほど統計学園高等部 | 世帯の構成
http://www.stat.go.jp/koukou/cases/cat1/fact5.htm
より
子供がいる世帯(2010年・平成22年国勢調査時)
夫婦と子供から成る世帯 14440
ひとり親と子供から成る世帯 4523
(単位:千世帯)
4523/14440=0.31322714681
=31.3%
またこのような指摘もありました。
人気エントリーに載ってた hatenaブロガーに喧嘩うってみた。 - ニート歴2年、社員歴3年の二流大卒者が数千万円を手にした経緯や備忘録
http://kamomako.hatenablog.jp/entry/2015/06/11/024705
以下、調べてみた数値です。
--------------------------------------------------------------------------------------
児童のいる世帯は1232万4千世帯(全世帯の25.3%)となっている。
全世帯数 約4500万世帯
夫婦と未婚の子のみの世帯 866万9千
ひとり親と未婚の子のみの世帯 81万3千平成22年 厚生労働省調べ
日本の単親家庭数は、
母子世帯が123万8000世帯
父子世帯が22万3000世帯
(平成23年度全国母子世帯等調査)となっている。
総務省統計研修所調査
------------------------------------------------------------------------------------
1.63%という数値が誤解を招きかねない数値だと思うのは私だけでしょうか?
一人親家庭 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%BA%E8%A6%AA%E5%AE%B6%E5%BA%AD
平成22年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/1-4.html
(単位:千世帯)
夫婦と未婚の子のみの世帯 8669
ひとり親と未婚の子のみの世帯 813
813/8669=0.09378244318
=9.378%
こちらの方が正確だと思うのでこちらを採用します。
(ただし、片親とその両親と子供が住む三世代世帯は含まず)
追記
【資料3】厚生労働省配布資料:ひとり親家庭等の現状について
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11900000-Koyoukintoujidoukateikyoku/0000083324.pdf
より一部抜粋
平成24年 児童=18歳以下の子供がいる世帯
児童のいる世帯 1209万
母子のみ世帯 82.1万 約6.8%
父子のみ世帯 9.1万 約0.8%
母子/父子世帯の割合 91.2万 7.543%
2)親との仲が悪くない。
これは主観による所も大きいので一概にはいえないが
このような調査がある。
オウチーノ「20、30 代の親子仲」実態調査
http://corporate.o-uccino.jp/wordpress2/wp-content/uploads/2014/10/pr20141028_oyakonaka.pdf
この中で
まあまあ悪い+とても悪いの数字を合計すると
母親と仲が悪い 5.1%
父親と仲が悪い 14.7%
となる。
3) 大学を卒業している。
平均で50%と言われているが大学進学率には男女差があり
平成25年度では
男性 54%
女性 45.6%
となっている。
男女共同参画白書(概要版) 平成26年版 | 内閣府男女共同参画局
http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h26/gaiyou/html/honpen/b1_s05.html
平成25年度の学校種類別の男女の進学率を見ると,高等学校等への進学率は,女子96.9%,男子96.2%と,女子の方が若干高くなっている。大学(学部)への進学率を見ると,男子54.0%,女子45.6%と男子の方が8ポイント程度高い。女子は全体の9.5%が短期大学(本科)へ進学しており,この短期大学への進学率を合わせると,女子の大学等進学率は55.2%となる。
これに加えて
退学除籍の割合を引かなければ卒業率にはならない。
大学によってかなり差があるので
今回は国際比較の卒業率データから引用する。
統計解説
http://homepage3.nifty.com/hideo3/statistics.html
日本の大学卒業率は91%
今回は女性に対しての数値なので
単純計算で卒業率は41.496%と仮定する。
4 おかしな経済感覚ではない。
おかしな経済感覚ではないを働いたことがあるかという観点から見てみよう。
-大学生のアルバイト率について
独立行政法人日本学生支援機構が行っている
学生生活調査から見てみよう。
学生生活調査-JASSO
http://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/index.html
平成24年度 学生生活調査
http://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/documents/data12_all.pdf
4-1表 家庭からの給付程度別・アルバイト従事者の全学生に対する割合(大学昼間部)より
アルバイトをしていない割合(大学昼間部)
男 女 平均
国 立 29.2 21.7 26.3
公 立 25.2 19.5 21.7
私 立 29.0 23.1 26.2
全平均 28.9 22.7 26.0
大学生の場合、
女性の22.7%はアルバイトをしていないことになります。
(アルバイト率は77.3%ということです。)
5 おかしな恋愛をしていない。
これも「おかしな」という主観が入っていますので
何を対象に調べればいいのかわかりませんが
今回は未成年者の中絶率で見てみましょう。
調べている団体や対象によってマチマチなのですが
具体席な数字は書かれていませんが
女子人口千対して
全平均 8付近
20-24歳 14.8付近
未成年 8付近 なので
それぞれ
全平均 0.8%
20-24歳 1.48%
未成年 0.8%
ということになるでしょうか。
6 簡単な料理が出来る。
簡単なの定義がわからないので複数の情報を提示する。
キャベツの千切りができる20代女性の割合は、男性の割合とほぼ一緒だった! – しらべぇ | 気になるアレを大調査ニュース!
http://sirabee.com/2014/11/26/8879/
20代女性のみで絞ってみると、キャベツの千切りをスムーズにできるという人の割合は、なんと28.7%にとどまっていたのだ。これは、男性全体の割合とほぼ変わらない数字である。
ひとり暮らし20代 自炊と調理に関する実態調査 | 象印調査シリーズ | 知る・楽しむ | 象印
https://www.zojirushi.co.jp/topics/jisui.html
のデータから一部抜粋
n 月に数回 年に数回 まったく調理しない 合計
全体 300 7.4% 3.9% 14.4% 25.7%
男性 20歳~24歳 75 6.0% 4.7% 12.0% 22.7%
25歳~29歳 75 9.3% 4.7% 17.4% 31.4%
女性 20歳~24歳 75 8.0% 3.4% 12.7% 24.1%
25歳~29歳 75 6.0% 2.7% 15.4% 24.1%
大体25%は元記事の方がいう
「簡単」な料理ができない部類に入ると思います。
7 当たり前の掃除と洗濯ができる。
これも「当たり前」の定義がわかりませんね。
例えば洗濯は全自動洗濯乾燥機があれば
平均レベルの品質は確保できますが、
きれいにアイロンを掛けるまで入れると極端に対象者が減るでしょう。
「アイロンがけ必要ない」が服の購入条件に!? | リサーチのrTYPE[アイシェア]
http://release.center.jp/2009/11/1602.html
自分でアイロンがけをしたことが「ある」人は全体の72.6%。男性は60.2%、女性では88.2%と女性の方が28ポイント高い。年代別では、30代(77.3%)・40代(76.2%)で高めの数値に。
しかしアイロンがけ経験者のうち、きれいにアイロンがけすることが『苦手(「とても苦手」「どちらかというと苦手」の合計)』という人は64.9%。過半数を超える高比率だ。対する『得意(「とても得意」「どちらかというと得意」の合計)』とする人は35.1%という結果に。苦手意識を持つ人が多い経験者だが、きれいにアイロンがけする方法をネットや書籍で調べたことが「ある」とした人はわずか18.4%だった。
掃除は床に物を置かないということで説明できるかもしれませんが
具体的統計はありません。
一例として
片付けと性格・健康を検証 「片付けられる」人、「片付けられない」人の違いは何? 健康美人を応援【ココミル】
http://www.cocomiru.jp/topic/enquete_arrangement.html
3621人中1282人(35.5%)が
どちらかと言えば片付けられない/片付けられないと回答
(男女の割合 女性75.9% 男性 24.0%)
これまでの数字を集めると
1 片親ではない。→片親世帯は9.378%(両親がいる世帯90.621%)
2 親との仲が悪くない。→母親と仲が悪い 5.1% 父親と仲が悪い 14.7%
3 大学を卒業している。→女性入学率で45.6% 仮定の卒業率だと41.496%
4 おかしな経済感覚ではない。→全日制大学のアルバイト率は女性で77.3%
5 おかしな恋愛をしていない。→中絶率は0.8%?
6 簡単な料理が出来る。→およそ25%は料理が出来ない。
7 当たり前の掃除と洗濯ができる。→およそ3割は出来ない
元記事の求める女性は
全体の10~20%程度になるのではないかと思います。(適当)
「普通」を一般的と言い換えるなら50%は欲しい所なので
10~20%の人を「普通」と言っていいのかということには疑問が残ります。