店舗でBGMにお金を払いたくなかったらラジカセ+AM/FMラジオしかありません。
店でBGMを流したいがJASRACに金を払いたくない場合にはどうしたらよいか(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20150615-00046687/
について。
大体のことは書かれていますが、
気になる点としてはJASRAC管理曲以外のみを流した場合は
JASRACに支払わなくてもよいかといういうこと。
これはかなり難しく
事実はどうであれ、演奏できる環境や館内放送出来る設備があると
JASRAC管理曲の使用許可を得なかったとみられる（推定）という理由で
今後、JASRACの管理曲を流される可能性があるから
設備を撤去せよという命令を裁判所は出せてしまうということは
それだけでリスキーであり企業運営を損なう事に繋がります。
著作権がフリーになった曲だけ流していたとしても
JASRAC管理曲を流さない可能性はないと言われたら
JASRACと契約する以外に裁判から逃れる方法はないでしょう。
JASRACと音楽の使用者 著作権を巡り紛争「泥沼」 : J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2007/02/03005314.html
BGMに関する著作権の話はこちらにまとめられています。
日本BGM協会 | 著作権Ｑ＆Ａ
http://www.bgm.or.jp/copyright_qa.html
Ｑ１７ 付則14条の廃止によって何が変わったのでしょうか？
Ａ１７ 2001年10月、JASRACの著作権使用料規程に「第12節 BGM」が新しく定められ、BGM、有線音楽放送、衛星放送や市販CDを使用している事業所は、著作権使用料（演奏権、公衆伝達権）をJASRACに支払うことになりました。
付則14条が廃止された結果、レコード、カセット、CDなどの録音物をBGMとして再生演奏している事業所では、JASRACに対し所定の手続きによって演奏使用料を支払うことになりました。
また、今まで使用料を免除されていた有線音楽放送や衛星放送、FM放送を利用している事業所も「公衆送信の伝達」に伴う使用料をJASRACに支払うことになりました。（支払い方法・契約については次のＱ18をご覧下さい）
文化庁では、関係業界との調整をおこない、さらに十分な周知期間をおいて、2002年4月1日から管理をスタートさせました。
Ｑ５０ ＦＭやＡＭなどのラジオ放送を受信して店舗や事務所などでBGMとして使用した場合、著作権使用料はかかりますか？
Ａ５０ 通常の家庭用受信装置を用いる場合は、伝達権の及ぶ範囲外となり、許諾の必要はありません。一方、館内の音響システム等を用いて伝達する場合など、家庭用受信装置に当たらない拡声装置や設備を用いて伝達する場合は、許諾対象となり、使用料が発生します。
FMやAMなどの放送を受信して公に伝達することには、著作権者の公衆送信権と伝達権（公衆送信される著作物を、受信装置を用いて公に伝達する権利）がはたらきますが、著作権法第38条3項の定めにより、通常の家庭用受信装置を用いて伝達する場合は許諾の対象から除外されます。
なお、通常の家庭用受信装置の範囲についての具体的な基準はなく、また、昨今の技術進歩により業務用と家庭用とを区別しづらい現状ではありますが、店舗等に埋め込み式の音響システムや拡声装置を用いるなどして、受信した放送を広範囲、又は大音量で伝達すれば、家庭用受信装置の範囲外と考えられ、その場合は、JASRACと契約し、使用料を支払う必要があります。
Ｑ５１ ラジオなど家庭用受信機による個人的使用の範囲についてのガイドラインなどはありますか？
Ａ５１ 規定で定められたものはありませんが、家庭で個人が楽しむ他に業務で用いても軽微な使用の場合は、個人的使用の範囲内として管理の対象から除外されると考えられています。
小規模な店舗や露天商が、市販のラジカセやラジオなど家庭用AV機器をそのまま使ってBGMやラジオ放送を流す場合、軽微な使用として演奏または送信伝達による使用料を免除されます。しかし、一般の家電店で市販されている家庭用AV機器であっても、店舗などでスピーカーやディスプレイが来店するお客様や通行する人たちに向けて、据え付け、埋め込みなどの形態で常設されている場合には、通常の家庭用受信装置を用いて行なう伝達を越えた使用としてとして管理の対象になると考えられています。
つまり、お店のBGMでFM放送を流す場合は館内施設は使えず、
ラジカセなどの家庭用設備を使用しない限りは
FMラジオでもJASRACと契約しなければいけないということですね。
同様に放送である地上波テレビや無料衛星放送（有料放送は不可）は
家庭用の設備で受信した場合にJASRACへ申請する必要はありませんが、
NHKの受信料は払わなければいけないので無料では無くなります。
（AM/FMラジオに関してはNHKの受信料は廃止されているので無料です。）
例外として移動販売や露天商などは捕捉が難しいため
JASRAC管理曲のCDやFM放送をラジカセで流しても申請しなくて良いようです。
各種施設でのBGM JASRAC
http://www.jasrac.or.jp/info/bgm/
使用料を免除する施設、利用方法
著作権法第38条1項（営利を目的としない演奏等についての権利制限）に該当しない場合であっても、福祉・医療施設や教育機関での利用、事務所・工場等での主として従業員のみを対象とした利用、または露店等の短時間で軽微な利用については、当分の間、使用料を免除しています。
最初から著作権フリーを謳った曲でない場合は
著作権者の死亡から50年を経過した場合にフリーとなるわけですが
戦争による戦時加算や
編曲や演奏者がいる場合は最後に権利が消滅した人に合わせないといけないので
かなり難しいので専門のサイトで調べるしかありません。
パブリックドメイン・クラシック
http://sn2.superokayama.com/sn2/mirror/public-domain-archive.com/classic/
クラシック無料音楽配信 - フリー音楽素材 600曲以上 [FREE mp3]
http://andotowa.quu.cc/
クラシック音楽mp3無料ダウンロード 著作権切れ、パブリックドメインの歴史的音源
http://classicalmusicmp3freedownload.com/ja/index.php?title=%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8
もし著作権フリーの楽曲を流すとしても
そのタイムレコードは保存していないと訴訟に耐えられるとは思えないので
店舗でBGMを掛ける場合はJASRACと契約した方がいいでしょう。
-
追記
AM/FMをネット配信するradiko.jpなどのネットラジオは
放送ではなく配信なのでJASRACと契約なしに店舗では流せません。
（放送を録画、録音して流すことはJASRACと契約しても不可）
追記２
JASRACとradikoに確認したという
記事がありましたのでこちらをご覧ください。
ラジコを飲食店のBGMで使った場合の権利処理はどうなるのか？(栗原潔) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20150617-00046744/
-
元記事にもありましたが
JASRACと直接契約するか、
店舗用のBGM有料配信サイトがありますので
そちらを利用してもいいでしょう。
各種施設でのBGM JASRAC
http://www.jasrac.or.jp/info/bgm/
規模により年間6000円+税から
インターネット有線放送・らくネット | 月額690円の格安有線放送
http://www.internet-yusen.com/
月額690円で自社作成のBGMが配信されるサービスです。
JASRAC申請はしていませんのでこの価格でもやっていけるとのこと。
ロープライス&簡単な有線放送 | 店舗BGMなら「モンスター・チャンネル」
http://monstar.ch/
月額 1880円
１年契約 20680円（月額1723円）
こちらはJASRACと契約仲介が含まれている金額となります。
USENとレコチョク、店舗BGM用にiPad定額音楽配信「OTORAKU」。違法BGM代替も - AV Watch
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20150615_706975.html
利用は法人、店舗のみ(個人事業主含む)で、月額料金は3,780円。長期割引「OTORAKU 3年割」の場合は同2,980円、「OTORAKU 2年割」は同3,380円。トライアル7日間と初月は無料(最大30日)。
OTORAKU
月額3780円
2年割3380円
3年割2980円
ちなみにUSENの場合
月額6000円と結構な値段がします。
USEN | BGM navi｜有線放送(USEN･ユーセン) 等の料金(値段･費用･価格)･プラン･チャンネルの情報サイト
http://www.bgm-navi.com/plan/115.html
月額 4500円～6000円
