消したはずのデータがなぜ復元できるのか?についてのお話
SDカードから削除してしまった画像を復活させる方法 | ライフハッカー[日本版] http://www.lifehacker.jp/2015/10/151021_SDcard_recover.html
という記事が上がっていたので仕組みを説明したいと思います。
皆さんはパソコンやスマートフォンなどで
写真やアプリなどを消した時に完全に消えていると思っていませんか?
これらの電子機器は基本的に通常の削除では
データを完全に削除されるようには出来ていません。
ではなぜ削除したことで消えたように見えるのでしょうか?
パソコンやスマホでの削除の仕組み
例えば1つ5GBの動画があるとします。
これを通常の方法で削除すると10秒ぐらいで消えますよね?
実はちゃんと消そうとするとこんなに早くは消えません。
消えているように見せる為に
削除したというマークを付けることで消えたと思わせているだけなのです。
試しにbobcoffeeという文字に
マイナスを付けたら見えなくなると考えてみましょう。
bobcoffee
-bobcoffee
こんな感じですね。
当然、マイナスを外したら元通りに見えるわけです。
それが復元といういわれているものの仕組みということになります。
実際には削除した後で使っている間に
保存されていた場所を何度も上書きされて
元のデータがどういう状態であったか分からない状態になるので
通常の使い方ではこの方式が早くて便利なので一般的に使われています。
ですがこの方式だと
スマホやパソコンが要らなくなって誰かにあげたり
処分する時にデータが残っていたら復元されてしまうかも。
という不安がありますね。
そのような場合はどうすればいいでしょうか?
パソコンからHDDやSSDなどの保存されている機械を外して
ドリルなどで穴を開けるなどで物理的に壊して
読み込みが難しい状況にしてしまう方法が一番確実だと言えます。
この方法は小渕優子氏の事務所で行われ、
検察も復元出来なかったようですから信頼性は折り紙つきでしょう。
スマホの場合では
ケータイパンチという穴を開ける機械が
ドコモなどの各キャリアのショップにありますので
目の前で穴を開けてもらえば安心です。
ケータイパンチ|商品案内|株式会社ドコモCS東海
http://www.docomo-cs-tokai.co.jp/product/k_punch.html
ケータイリサイクルのなぜ? | 環境の未来を | CSR 企業の社会的責任 | 企業・IR | ソフトバンクグループ
http://www.softbank.jp/corp/csr/future/instance_04/contents_03/recycle/
そこまではやらなくていいけど念の為にという場合は
保存されている情報を全て上書きして塗りつぶす
ローレベルフォーマットを行うといいでしょう。
めちゃ速いローレベル・フォーマッター - HDDGURU HDD LLF Low Level Format Toolのレビュー | ジグソー
http://zigsow.jp/portal/own_item_detail/271951/
HDDやSSDだけではなくUSBメモリやSDカードにも対応しています。
ローレベルフォーマットは全ての場所に書き込む訳ですから当然時間が掛かります。
容量にもよりますが数時間から1日以上と非常に長いので時間に余裕がある状態で行いましょう。
ローレベルフォーマットは時間がかかりますので
外したHDDはテレビの外付HDD録画機能に転用してもいいと思います。
上記の方法はパソコンの場合ですのでスマホでは行えません。
代わりの方法としては
「工場出荷状態に戻す」を3回以上繰り返すことが推奨されています。
「工場出荷状態に戻す」は一度データを削除した上で
工場出荷状態に再インストールという作業を行っているので
何回も行うことで復元が困難になるということに繋がります。
現在のパソコンやスマホはネットと繋がることで
個人情報と密接に結びついていますから必要な対策を行うことが重要です。
適切な対応を覚えて必要に応じて実践してみてはどうでしょうか?