蕎麦湯を飲んでいい条件について。
そばの茹で汁を平気で飲む彼氏
http://anond.hatelabo.jp/20161107105741
についての話。
個人的には蕎麦湯は無理して飲まなくていい派です。
理由としては
麺の湯出汁には基本的に塩分が含まれているという点が挙げられます。
小麦粉のコシを出すためにうどんや
蕎麦のつなぎとなる小麦粉には塩分が混ぜられています。
うどんや蕎麦を同じ釜で茹でている所でその茹で汁を飲むということは
茹で汁として溶け出した塩分も飲んでいることになるのであまりオススメできません。
また蕎麦だけを扱う蕎麦屋でも有名な二八蕎麦は2割がつなぎとして
小麦粉が混ぜられているので塩分があるということになります。
もし蕎麦湯を飲むのだとしたら
うどんを扱っておらず十割そばだけを出す所でだけにしておいた方がいいでしょう。
-外食での蕎麦の現状について
立ち食いそばの正体は「茶色いうどん」 | 外食 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
http://toyokeizai.net/articles/-/41557
河岸:それが、立ち食いそばに限らず安い外食店になると、そば粉が1~2割のものを平気で「そば」と称して売っている店も多い。
N君:小麦粉が8~9割も入っている麺なら、普通の感覚でいえば「そば」ではなく、もはや「うどん」ですね。
河岸:だから「立ち食いそば=茶色いうどん」ということ。
N君:その理由は「外食店にはJAS法等の法律が適用されない」からですか?
河岸:そのとおり。「そばを乾麺として店で売るときは、3割以上そば粉を入れなければいけない」という法律は、外食店には適用されないから。
「そば入りそうめん」ではなく「そば」が食べたいのです - 夜食日記
http://yashoku.hatenablog.com/entry/20090504/p1
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- 生めん
生めんについては、不当景品類及び不当表示防止法に基づく「生めん類の表示に関する公正競争規約」が定められており、その中で「そば粉30%以上」の製品について「そば」との表示が認められています。
- 干しそば
干しそばについては、日本農林規格(JAS)法に基づく「乾めん類の品質表示基準」にそば粉の配合割合による名称の使用の可否について、特段の規定は設けられていません。つまり、乾めん含量の95%が小麦粉で、たった5%のそば粉しか使われていなかったとしても、その製品を「そば」と呼んでも問題ないという規格です。蕎麦は”ざるそば”で頂くことが多いだけに、JAS法は”ざる法”だったというわけです。
しかし、ごく最近(平成21年4月9日)、この「乾めんの表示」に関してのJAS法が改正されました*2。以下、関係するところを抜粋します。(義務表示事項)
第3条第2項
干しそばにあっては、製造業者等がその容器又は包装に表示すべき事項は、加工食品品質表示基準第3条第1項及び第6項並びに前項に規定するもののほか、そば粉の配合割合とする。ただし、そば粉の配合割合が30%以上である場合は、この限りでない。
(表示の方法)
第4条
名称、原材料名、そば粉の配合割合及び内容量の表示に際しては、製造業者等は、次の各号に規定するところによらなければならない。
(3) そば粉の配合割合
実配合割合を上回らない数値により「2割」、「20%」等と記載すること。ただし、そば粉の配合割合が10%未満のものにあっては、「1割未満」、「10%未満」等と記載すること。改正点を分かりやすくいうと、干しそばは「そば粉の配合割合が30%未満であれば、必ずその配合割合を書きなさい。そば粉が30%以上あれば、配合割合は書いても書かなくてもよい」ということでしょう。
このような事情から蕎麦湯を飲むならうどんを提供せずに十割そばを出す店か
そばの栄養がほしいなら蕎麦湯を飲まずに
ちゃんとした蕎麦屋なら出してくれるそばがきを食べたほうがいいと思います。
-蕎麦がきについて
そば粉をお湯で練ったもの【椀がき】
またはそば粉と水を混ぜて鍋で火に掛けたもの【鍋がき】がある。
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乾麺を茹でると9割の塩分が抜けるは本当か?
http://no-shukketsu.com/salt_of_dried_noodle/