ライフサイクルコストを考える。(冷蔵庫の場合)
私の節約術「セツヤクエスト」
前回、ライフサイクルコストについて触れたがそれを冷蔵庫で考えてみよう。
家電の買い替えの目安になる基準が2つある。
それは
補修用性能部品 という保守部品の提供期間についてと
別表3|製造業表示規約|公正競争規約|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
http://www.eftc.or.jp/code/notation/notation_table3.html
補修用性能部品の保有期間:シャープ
http://www.sharp.co.jp/support/safety/repairparts.html
設計上の標準使用期間 という設計する上で
標準的な使い方だと何年間持つかを年数で書いてあるもので
扇風機だと安いメーカーのものだと6年、
日本の大手メーカーだと8年とメーカーごとに違ってくる。
長期使用製品安全表示制度 - Wikipedia
冷蔵庫の場合だと保守部品の提供期間が製造終了から9年なので
+1年としておよそ10年程度だろう。
次に冷蔵庫本体の価格を見てみよう
価格.com - 冷蔵庫・冷凍庫 人気売れ筋ランキング
http://kakaku.com/kaden/freezer/ranking_2120/
100L前後のクラスだと2万円程度、
400Lクラスで10万円程度から13万円程度、
600Lクラスだと13万円から30万円台と幅広い。
これを10年×12ヵ月=120で割ればひと月あたりの
導入コスト(イニシャルコスト)となる。
もちろん冷蔵庫の場合、常時電源を入れておかないと行けないものなので電気代も考慮に入れておく必要がある。
価格.com - 冷蔵庫・冷凍庫 スペック検索・性能比較 http://kakaku.com/specsearch/2120/
で検索してみると
100Lクラスのモリタの冷蔵庫が年間5500円程度、
400Lクラスの東芝の冷蔵庫が年間5000円程度となっている。
これはインバーターに対応しているか、や断熱材の性能の違いなどによって4倍も広いのに電気代が安いになっている。
では、この数字でひと月のコストを出してみよう
100Lクラスの冷蔵庫が2万円+電気代10年で55000円=75000円
75000円÷120ヵ月=625円
400Lクラスの冷蔵庫が10万円+電気代10年で50000円=150000円
150000円÷120ヵ月=1250円
処分代に関しては運搬料含めて大型(170L以上)で二~三千円程度の差でしかないので現状では問題にならない。
100Lの冷蔵庫に関しては一人や二人暮らしなら問題なく、4人暮らし程度になると入れるものを選別して効率よく収納する必要が出てくる。
我が家では18年使った400L冷蔵庫を100Lの新しい冷蔵庫に変えた所、月1500円も電気代が安くなったのでびっくりしたことがあった。年代物の冷蔵庫をご使用の方は冷蔵庫を買い換えた方がいい。
昭和40年頃(1965年)までこのクラスで当時の一世帯が使用していたのだから買い物頻度やどれだけ作りおきをするかによって決めるべきだろう。
参照:我が家と家電製品の昭和史・冷蔵庫
http://www.hi-ho.ne.jp/fukada-takesi/fridge.htm
(100Lと400Lのみ書いたのは200~300Lの冷蔵庫は最新の断熱材やインバーター技術などが400Lや500Lクラスと比べて未導入などで電気代が高めの為である。)
さて、今回は消費者にとってのライフサイクルコストについて
説明したが何か抜けている部分がないだろうか?
そう、新品を買って処分まで使うという前提だ。
次回は中古を買う、中古として売る場合の価値、
リセールバリューについて説明したい。