東京で消耗せず、田舎でくさらず、快適な地方都市に住もう！ミニマリストがお勧めする札幌のちょうどよさ。 という記事のツッコミどころ。
東京で消耗せず、田舎でくさらず、快適な地方都市に住もう！ミニマリストがお勧めする札幌のちょうどよさ。 - ミニマリストは世界を救う！
http://megumini.hatenadiary.jp/entry/2015/04/04/073024
を見て思ったこと。
上の記事に関してはツッコミどころが満載なので一つ一つ指摘していきましょう。
メリット１ 生活コストが東京ほどはかからない
地方と東京との一番大きな差は「東京は生活コストがかかりすぎること」
生活コストとは何かというと
家賃、住宅費
食費
光熱水道費
通勤通学までの費用
辺りではないでしょうか。
そこで比較対象に
北海道の都市を出すのは間違いだと思います。
まず、北海道・東北（特に雪国）は寒いのです。
ですので光熱費は高くなり
東京と比べても月額2700円＝年間で3万円は高くなります。
世帯の光熱・水道費の都道府県ランキング - 都道府県格付研究所
http://grading.jpn.org/SRL322103.html
賃金差を考えるとむしろ生活費を抜いた金額では
首都圏の方が可処分所得が高いのではないでしょうか。
都道府県別 平均年収ランキング-年収ラボ
http://nensyu-labo.com/2nd_ken_ranking.htm
今後人口減少が進むわけでそうなれば
地方都市のインフラはより少数の人で維持するために
一件あたりの利用料を上げてくるはずで
光熱水道費などついてはどうしても地方都市のほうが不利に働きます。
メリット２
田舎すぎると仕事が少ないが、地方「都市」なら仕事が選べる
札幌くらいの「地方都市」レベルであれば仕事は沢山あり
生活スタイルに合わせて仕事を選ぶことができます。
正直、それは流石に比較対象を間違えてるか
要求のレベルが低すぎると思います。
選べるとしても就業時間帯が選べる程度であって
業種と時間を選べるレベルには達していないでしょう。
田舎だと公務員や農家、近くのスーパーや介護所で働くしか無いけど
地方都市だったら正社員もあるよ、やったね！
といったレベルの話でしか無いと思います。
例えばIT関連は東京大阪に集中してるので
東京大阪のどちらかに本社または
それに準ずる規模の営業所がある会社の地方支店でないと
会社勤めではまず地方で働くのは無理でしょう。
メリット３ 地下鉄・市電があるため、車を所有しなくてもよい
まあ、これはいいでしょう。
ですが、その都市の人口予想が明らかに減少する場合
今後の運賃が上がる可能性も捨てきれないわけで
楽観視出来るものではありません。
まとめ
札幌でなくても、低コストの生活をしたいと思ったら
仙台・名古屋・大分などの地方都市が住みやすいと思うのですが
他の場所に住んでいる方、いかがでしょうか？
結局仕事があるかどうかという話になるので
仙台や大分辺りを出してる時点でないわーと思ってしまいます。
仙台あたりは支店ばかりなのでろくな地場産業が育ってない上に
高速道路や新幹線などの流通の進化で
仙台などの地方都市に支店や倉庫を置く必要がなくなり
東北の中心地といった機能も東京に吸収されていると考えるべきです。
大分は老後の暮らし関連の記事で取り上げられてるから挙げられたと思いますが
引退した年金生活者向けのもので現役の人の記事ではないでしょう。
老後は生活費の安い地方へ移住し、老後収支の劇的な改善を狙え！ 大分市など専門家おすすめの3都市も紹介！｜ダイヤモンドZAi最新記事｜ザイ・オンライン
http://diamond.jp/articles/-/67606
子供や血縁もいないで
自分またや夫婦だけで自由に動ける人ならまだしも
子供がいる場合、教育環境や大学進学の際の通学環境を考えれば
関西か首都圏のどちらかに住む必要が出てくるでしょうし
親がいれば介護やお墓を何処に置くかまたは何処にあるかなど
複合的に考えなければいけないので
結局、殆どの人が移住するにしても
関西か首都圏といった構図から
抜け出すことが難しい現状にあるわけです。
そういう社会的要因がない状態で自由に住めるなら
平地が多く、雪かきが必要なほど雪が降らない都市
例えば地域に関係のない仕事や引退した方は
岡山県岡山市
香川県高松市
千葉県大網白里市
働く必要がある人は
関西なら大阪府大阪市
関東なら茨城県つくば市
首都圏なら東京西部（中野区の西武新宿線あたり）
辺りではないでしょうか？
地理条件だけで一度も行ったことがないところですけど
大ハズレはしてないと思います。
